【GOML2016】陥落する神々 凱旋するLeffen 変わりゆくDXの歴史
Prog「試合中、観客がどちらを応援しているのか気になるよね?」
Leffen「特に気にしてない。今回は全部勝ってるし。」
昨年”神殺し”の異名であらゆる大会を踏破してきたWilliam "Leffen" Hjelteが、自身の抱えていた”アスリートビザ問題”を克服し、約半年の沈黙を破った。
これまでの攻撃的なプレースタイルに加え、自身の高い操作精度を活かし防御力をも備え付けた彼は、GOML2016を制覇。完全復活を果たすことになる。 そしてこの優勝の裏に結び付けられた”参加していた5神全員を破っての優勝”という事実は彼をトッププレイヤーと称するのに十分すぎる理由だ。
【決勝動画】
C9 Mang0 vs TSM RB Leffen - GOML2016 - Grand Final
この大会でMew2king、Armada、HungryBoxを破り勝者側に君臨するのはLeffen。そして彼に挑むのは名物”ルーザーズラン”にて敗者側から突き進んできたMango。
1戦目はLeffenが先取し2戦目、試合開始と共にすかさずLeffenのコンボが始動し、深めの追撃によって1ストックをリードし完全に流れを掴む。
3戦目はMangoがなんとか一本奪取するも、4戦目でMangoはマルスを選択。相手に常に選択を迫り心理戦をしかけるMangoのプレイスタイルは、あたかも以前から使用していたかのようなキャラクターにマルスを昇華させている。
ひらりと相手をかわすPPMDのマルスとは違い、執拗に起き攻めを狙っていくマルスの勢いにオーディエンスは加速する。敗退したMew2kingの意思を汲むかのように湧き上がるMew2kingコール。
プレイヤー、実況、そしてオーディエンス。舞台は全て整った。こんなにも胸の躍るグランドファイナルはいつぶりだろうか。会場が一体となり興奮が最高潮へ達するなか、Leffenは優勝を手にした。
【インタビュー】
決勝戦後に行われたお馴染みProgによるインタビューでLeffenは次のように話している。
・RedBullがスポンサーするプロゲーマー用の家が各地に、そしてカナダにあるのでそれをLeffenが使っていた。
・練習しようとしたけど、操作精度に関しては十分なレベルまで達していることに気がついた。それより克服すべきなのはメンタル面。
・Mew2kingは接戦でだった。Armadaとの試合は戦い慣れていたし、落ち着いて望めば勝てない相手ではない。
・今大会で一番緊迫したのはHungryBoxとの試合。
・実は自分の中で確固たるプリン対策というのがまだ確立されていなく、試合中は常に自分を落ち着かせようと必死だった。
・HungryBoxと試合中のLeffen「やっぱHungryBoxつええww落ち着け俺ww」
・Mangoとの決勝戦は、近くに対戦していたのもあり比較的落ち着いて望めた。
・一番意識してたのは”普段通りプレイすること”。
・Armadaのように決まったコンボフローを狙うわけではなく、奇をてらうMangoのコンボには細心の注意を払った。
・次出場する大会はCEOとDreamHack
・終始「やっと帰ってきたな!」と連呼するProg
【ベスト8の結果】
1st...Leffen
2nd...Mango
3rd...Hungrybox
4th...Lucky
5th-6th...Armada・Westballz
7th-8th...Shroomed・n0ne
9th-12th...Mew2King・Wizzrobe・The Moon・Ice
13th-16th...Swedish Delight・Professor Pro・HugS・MacD
詳細は⇒Get On My Level 2016 - Liquipedia Smash Wiki
これまで苦汁を飲まされつつも、ついに神々を破るにまで成長したLeffen。そしてLeffenを前に次々と敗退していくMew2king、Armada、HungryBox、そしてMango。
不調とささやかれているが最後の砦となった”PPMD”は何を思うのか。
これまで絶対的だと思われてきた神々の地位を脅かす彼の存在は、プレイヤーにとっての”希望”であり、”スマブラ5神”というワードを過去のワードにする新時代の象徴なのかもしれない。
かつてApex2015で有名コメンテーターのScar氏はこう言っていた。
「彼(Leffen)が歴史を作っている。」と。
【翻訳元動画】
【翻訳協力】
※2016/5/30加筆修正有