【コラム】スマブラだけでなく、他の文化に触れてみる

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こんにちは。めがねです。

 

 

雑観というか、ふと考えていた取り止めのない話をします。

 

日本におけるe-sportsの社会的地位について皆さんはどうお考えですか?年々向上しているかもしれませんが、残念ながら今はまだ高いとは言えません。どうしたら向上するのかなあとぼんやり考えていたところ、大衆文化を芸術にまで昇華させた例が身近にあったなと思い出しました。

 

 

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それがこれ。かの有名な世界的ロックバンドビートルズです。

調べれば調べるほどいかに人気だったかがかわります(ライブの歓声が凄過ぎて自分たちが演奏している音が聞こえない話はしゅごい)。

 

1960年、ポップス(大衆向け音楽)として売り出された彼らの楽曲は瞬く間に人気を博し、世界に認められていきました(ここでロックとは書かずにポップスと書いたのは、大衆向けということを言いたいからです)。今ではビートルズの楽曲は芸術とまで称され、ポップス(大衆向け音楽)の社会的地位向上における第一人者となっています。

 

そもそもポップスのポップとは「ポピュラー」という言葉からきています。文字通り、「大衆向け」を意味する言葉で、音楽だけではなく様々なところに使われている言葉です。例えば「ポップアート」と聞くとあまり身近に感じないかもしれませんが、我々が普段見ているお菓子のデザインや飲み物のパッケージなどは大抵ポップアートです。

 

その昔、ポップアートが登場するまでは芸術性を追求した作品や活動が主流でした。形式や様式を重んじるいわゆる“芸術作品”です。形式的な美しさがハイセンスだと言われていた時代に、異を唱えるかのようにポップアートは台頭し、形式や様式を取り除き芸術の敷居を低くしました。敷居を低くしたポップアートは、全ての人が受け手として対象になり、現在では様々なところに見ることができます。

 

でも、少し不思議ではありませんか?格式高い芸術へのアンチテーゼとして作られたはずのポピュラー文化がやがて芸術に昇華されていくのって。「卵が先か、鶏が先か」ではありませんが、面白おかしい話だなーとも思います。

 

ある物事が世間に文化として認められる要因はおおよそふたつ。ひとつは世間へ多大な影響をもたらすこと。そしてもうひとつは年月が経っているもの(伝統があるもの)。これに加え、理解するのに一定以上の教養が必要になってくれば、それは「大衆向け」から「芸術」へ変貌していくのではないでしょうか。スマブラもとい、e-sportsに関していえば残念ですがポピュラーとも芸術とも今は言い難いです。

 

一朝一夕で昇華できるほど簡単ではありませんが、ビートルズのような違った文化の歴史に目を向けると、何かヒントが得られるのような気がしてきます。

 

おしまい。

 

 

 

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